首相と大統領

国家は、古くは君主(国王)が国家を代表する政治形態の君主制がふつうでしたが、近代になって民主政治が広まってくると国民の投票で国家の代表者(国家元首)を選ぶ共和制をとる国が増えてきました。

君主制をとっている国では国家の代表者は国王であり、大統領は存在しません。

君主制でもイギリスなどのように民主政治がおこなわれている場合は、国王は形式的に国を代表するにとどまる存在であり、政治の中心となるのは選挙で選ばれた議会の多数派により構成される内閣で、政治の最高責任者は内閣総理大臣(首相)ということになっています。

大統領制をとっている国の1つのタイプは、大統領は形式的に国を代表するだけで実際の行政権は首相にあり、ドイツやイタリア、スイス、オーストリアなどがこれに当てはまります。

このタイプでは国の最高指導者は首相であり、大統領は議員などの間接選挙で選ばれます。

アメリカなどのように大統領が行政の最高責任者として実質的な権力を振るうタイプもあります。

3つ目のタイプは大統領が首相を任免し、内閣を組織させ行政をおこなわせるのと同時に大統領自身も議会の解散権や条約の批准権など権力があるもので、フランスがこのタイプです。