市区町村の住所がない4つの島

伊豆諸島と小笠原諸島との間の太平洋上に、ベヨネース列岩、須美寿島、鳥島、孀婦岩という4つの無人島が南北に連なっています。

これら4つに島は、市町村の帰属がいまでも決まっていません。

つまり、市区町村の住所がないのです。

東京都の管轄ではあるのですが、伊豆諸島が次々と町村制を施行していくのに対し、4島はどの市町村にも属していないのです。

4島のなかで最も大きい鳥島も無人島ですが、かつては人が住んでいたことがあったそうです。

アホウドリの捕獲のため、1888(明治21)年に八丈島から多くの人が移住したのです。

しかし、1905(明治38)年の噴火により島民の125人は全員死亡、そして1927(昭和2)年にはサンゴ漁のため31人が移住しますが、またもや噴火が起こって全員が避難することとなり、それ以後は無人島のままとなっています。

八丈町は、最初に移住したのが八丈島の住民なのだから4島は八丈町に帰属すると主張し、東京都知事に4島の編入要望書を提出しましたが、4島に一番距離の近い青ヶ島も所有権を主張しています。

しかし東京都は、地方自治法の改正で帰属未定地を編入する手続規定がないので対応できず、4島は帰属未定地として東京都が直轄しているのです。